おっぱいマンション改修争議

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おっぱいマンション改修争議

「おっぱいマンション改修争議」
 原田ひ香著、新潮社

天才建築家が設計した、通称「おっぱいマンション」。
立地もデザインも抜群、いわゆるヴィンテージマンションで、
居住希望者もひっきりなし。

だが、重大な問題が発覚!

勃発した改修騒ぎは、
建築家の娘、学生運動あがりの元教師、
秘密を抱えた元女優、天才の右腕たちを巻き込み、
すべてを賭けた闘いに。
いまここにある危機を描いた切実エンタメ!
(新潮社紹介文より)

登場するマンションはまさに
銀座にある「中銀カプセルタワービル」を彷彿させる。

小説の主は、
このマンションに関る登場人物の
人間模様などですが、
これから訪れる「マンションの高齢化」問題が
リアルなまでに取り上げられています。

1)デザイン重視で構造的に欠陥がある

一般住宅でも、近年でも、
デザインにこだわりすぎて、
使いづらい、欠陥があるなど、
住宅としての基本的な部分に問題がある建物が多くあります。

2)立地がいいから建替えもできる

立地がいいことから
建替え時の増床分で建築費用が賄えるが、
立地が悪いマンションでは費用の目途がつかない。

3)所有者(名義人)が行方不明

マンションに限らず、古い土地や建物では、
所有者が行方不明、消息不明であるケースが多い。
マンションの場合、建替えなどの決議には、
規定数があるため、行き詰まることがある。
また、管理費等の徴収も滞れば、運営そのものにも支障が出る。

4)所有者、居住者の高齢化

超高齢化の日本では、
マンションに住んでいる方の平均年齢も高い。
さらに、建替えが議論されるような
古いマンションの場合、その傾向は顕著となる。

所有者や居住者が高齢者の場合、
金銭的な問題、引越しの労力、
マンションの未来への期待値や必要性が薄い、など、
建替えには消極的になる。

5)投資目的(民泊含む)の所有者が増える

古いマンションの場合、
投資用不動産として所有しているケースが増える。
自己居住用として所有している方と、
意向が異なることも多い。
これは管理でも同じことが言える。

6)建替えの決議

マンションを建て替える場合、
所有者の4/5以上かつ議決権の4/5以上の賛成が必要で、
かなりハードルが高く、建替えへ進みづらい。

7)建築会社の対応

マンションの建替えは、
手間や面倒が非常に多いにも関わらず、
利益が薄いことから、
積極的に動く建築会社が少ない。
さらに管理会社などの思惑(利益)が絡むこともあり、
所有者側が一致団結することも珍しく、
クレーマーに近い施主が相手になることも
建築会社が避ける要因になっている。

以上がマンション建替えに関する問題です。

私もマンションを所有し暮らしていますが、
老朽化が進むとどのようになっていくのか読めません。

小説で取り上げられたような問題に直面して、
にっちもさっちもいかなくなるのか、
適切に修繕を積み重ねて、
長く使われていくのか。

おそらく、
郊外の住宅地(駅からバス)であり、
マンションの規模などから、
建替えへ進む確率はかなり低いと思います。

ただただ、今、話題となっている
「廃墟マンション」にならないように願っております。
(廃墟マンションについては検索してみてください)

また、マンションの高齢化老朽化問題について、
政治行政が動いてくれれば(期待薄ですが)、
区分所有権の解消をして、
土地を売って清算するという手法を
使いやすくしていただきたいと思います。

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